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伝染性紅斑(リンゴ病)についての注意喚起

伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しています

4年に1度流行するといわれていますが、今年は過去10年間で最も多くの方が感染しているようです。
潜伏期間:10~20日
症  状:頬に境界鮮明な紅い発疹(蝶翼状-リンゴの頬)が現れ(写真1)、続いて手・足に網目状・レ-ス状・環状などと表現される発疹がみられる(写真2)

 

写真1

写真2

国立健康危機管理研究機構 感染症情 報提供サイトから引用
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/5th-disease/010/5th-disease.html

成人では関節痛・頭痛などを訴え、関節炎症状により1~2日歩行困難になることがあるが、ほとんどは合併症をおこすことなく自然に回復する。
頬に発疹が出現する7~10日くらい前に、微熱や感冒様症状などの前駆用症状が見られることが多い
病 原 体:ヒトパルボウイルスB19
感染経路:飛沫感染、接触感染
感染力が強い時期:頬に発疹の出る7~10日前、感冒用症状が出る頃が最も強い
発疹が出たときは感染力はほぼない
妊婦さんの感染:妊娠初期に感染するとウイルスが胎盤を介して胎児に感染する(約20%)。
ウイルスは胎児の赤血球を攻撃して破壊するため胎児は貧血になる。
著明な貧血が原因で胎児水腫という状態となり流産・死産となる(4~6週後)。
28週以降の感染ではこういったことは少ないと言われている。
ウイルス感染によって先天性の異常を引き起こすことはない。
治 療 法:なし
予 防 法:マスク、手洗い

ご自身あるいはお子さんがリンゴ病にかかった、かかった方と接触した妊婦の方はかかりつけ医にお知らせください。
妊婦さんがリンゴ病にかかった場合は胎児の様子を継続して観察していくことが必要です。

最も新しい和歌山県の感染状況は下記URLからご確認ください。
和歌山県感染症報告(速報)https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/031801/idsw/khdc/d00153694.html

第20週(5月12~18日)では
和歌山県全体の定点当たり患者報告数は1.92人(前週:0.59人)と増加しました。 保健所別では、和歌山市保健所管内が3.86人(前週:1.00人)と最も多くなっています。 全国の定点当たり患者報告数も、2.05人(前週:1.14人)も増加しています。

2025年5月28日

 

和歌山周産期情報センター(公立大学法人 和歌山県立医科大学 内)〒641-8509 和歌山市紀三井寺811-1 電話(073)441-0823